防災士が作った防災グッズ。ディフェンド・フューチャーの中身を解説!

防災グッズのディフェンド・フューチャーの中身を実際に注文して説明します。

ディフェンド・フューチャーに入ってるアルファ米って?

アルファ米って何?》

ディフェンド・フュチャーの中に5年保存のアルファ米が入っています。

このアルファ米って何だろう?気になって調べてみました。

 f:id:K261308:20170611093806j:plain

 

アルファ米のアルファとは、お米に含まれるデンプンの状態を示しています。

お米は70~80%がデンプンでできていますが、生のデンプン(生米)はそのまま食べると美味しくなく、消化しにくいため栄養になりにくいです。

しかし、水を含ませて熱を加えることで美味しくて消化しやすいデンプンに変わります。これを『アルファ化デンプン』といいます。

 

『アルファ化デンプン』はとても不安定なデンプンでそのまま放置しておくと生デンプンへ戻っていきます。炊き立てのご飯を放っておくとカチカチの冷飯に変わるのはアルファ化デンプンが生デンプンへ戻る現象です。この生デンプンに再度熱を加えると再びアルファ化に変化して柔らかいふっくらしたご飯に戻ります。

さらに、アルファ化したデンプンの水分を除く(乾燥させる)と生デンプンへ戻らず『アルファ化デンプン』の状態を保ち続けます。

 

このデンプンの持つ特徴を活かして作られたものがアルファ米なのです。

一度アルファ化したお米を乾燥させたアルファ米にお湯や水を加えるだけで煮炊きをしなくても柔らかく美味しいご飯ができるという訳です。

f:id:K261308:20170723221833j:plain

 

尾西食品アルファ米製造工程》

 ディフェンド・フューチャーに入っているアルファ米尾西食品製です。

この尾西食品アルファ米の製造工程を紹介します。

①原材料受入

種々の検査を経て材料が入庫されます。

 ⇓

②浸漬

浸漬タンクでお米の内部まで充分に水を含ませます。

 

③炊飯・乾燥

充分に水を含んだお米を蒸煮炊飯します。

ここでお米はご飯となり、美味しく炊き上がったご飯を適度に乾燥させます。

これでアルファ米の完成です。

 ⇓

④包装

酸素を通しにくい袋に脱酸素剤を入れアルファ米を包装します。

 

⑤保管

包された製品は専用のラック倉庫で一時保管され、出荷されます。

 

尾西食品アルファ米の実用例》

◎宇宙日本食

2005年から宇宙航空研究開発機構JAXA)の宇宙日本食プロジェクトに参画しており、2007年にはディフェンド・フューチャー内の『白米』を含む4種類が、日本国内では初の宇宙食として認証されています。

 

このプロジェクトへの参画は尾西食品アルファ米が、

・衛生性が高く、安全な食品であること

・長期保存性を有していること。

・70数余年の歴史をもつアルファ米のパイオニアであること

等が評価されたことによります。

f:id:K261308:20170723222515j:plain

 

 ◎南極越冬隊

 南極越冬隊は、1年にわたって「昭和基地」「ドームふじ基地」で生活をしながら観測を行っています。尾西食品アルファ米は調査用雪上車による南極観測時に使用されています。

この南極では「環境保護のための南極条約議定書」によりゴミの持ち帰りが義務付けられています。

アルファ米は食後に発生するゴミが袋と環境設計になっており、ゴミの軽減に役立っています。

f:id:K261308:20170723222825j:plain

 

今回ディフェンド・フューチャーに入っている尾西食品アルファ米について調べました。

あなたの防災グッズ選びの参考にしてみてください。

 

防災グッズなら【ディフェンドフューチャー】